目次
スクライブビデオの概要
『スクライブビデオ』って何だと思いますか?聞いたことがある方はまだ少ないかと思います。
日本では『ホワイトボードアニメーション』とも呼ばれています。
ホワイトボードに書いた、手描き書きの文字や絵を描く様子を、早送りの動画にしたものから始まりました。
2013年にはアメリカで、サムペッパー(Sam Pepper)という人の人生を描いた『ドローマイライフ(Draw My Life)』という作品が大ヒット!
この作品を皮切りに、続々とこのような作品がYouTubeにアップされ、大ヒットを続出しました。
チリのユーチューバー Hola Soy German は4000万再生以上を達成!
ハワイ出身のユーチューバー Ryan Higa は3200万再生以上!
スペイン出身のユーチューバー El rubius が約2800万再生!
いづれも特徴は、おせいじにも絵は上手とも言えませんが、独特の動きに特徴があり、つい見入ってしまいます。
さらに生い立ちを面白おかしくしたストーリなので、言葉が通じなくても、最後まで飽きずに見ることができます。
アナログ手法について
以上ご紹介した作品は、ホワイトボードを使用し、特別な機材を使わない方法は『アナログ手法』と言います。
アナログ手法は、ホワイトボード、ペン、三脚、撮影用のスマホの4点のみで作成できます。
ホワイトボード、ペン、三脚は100均で売られているものでも十分なので、費用もかかりません。
アナログ手法の主な利用シーン
結婚式出会いストーリー
二人の誕生から出会い、そして結婚に至るまでの「なりそめ」をストーリーとして紹介動画を作成すれば、会場全員の感動を届けるでしょう。
お祝いサプライズ動画
誕生日などプレゼントと、手紙とともにQRコードからリンクさせたサプライズ動画も贈れば、より喜ばれるでしょう。
例えば、どうしてそのプレゼントにしたのか?そのプレゼントの使い方などの動画を作成すれば一生の思い出となり、大事にされること間違いありません。
自己紹介
出身地、家族構成、趣味・特技・好きな言葉、また自分のビジネスの概要を作成して、Facebookのカバー動画(90秒まで)や各SNSに投稿すればシェアされやすくなるでしょう。
自分の人生動画(Drow My Life)
前記した、自分の生い立ちなど面白おかしくストーリーにしたものです。これまで苦労して這い上がる人生や、あまり人には知られたくない自己開示をあえてストーリーにすることによって、共感を得られることができます。
デジタル手法について
特別な機材とソフトを使用したもので、素材やイラストの手描き処理を行っています。
アナログ手法に比べて、イラストの自由度が高く、動きも自由につけられるのが特徴です。
アナログ手法では表現できない作品に仕上げたい場合は、デジタル手法をオススメしています。
デジタル手法の主な利用シーン
会社紹介
自社の業種業態、理念や企業価値などをわかりやすく説明することができます。
キャンペーン・イベント
企業のキャンペーンやイベントなどに使うと、インパクトのある映像を作ることができます。
米コカコーラ社はこのような動画を作成しました。
アナログ手法と比べると、だいぶ印象が違うと思います。
絵のクオリティの高さや色使い、動き方などがデジタル処理された不思議な画像に、見る人を引きつけます。
商品/サービス紹介
商品やサービスをアピールするのにも最適です。実は日本のCMでも使われたことがあります。
このSuzukiのCMを覚えている方も多いかと思います。
当時はこれがスクライブビデオだとは思って見ていなかったのですが、今でも記憶に残っています。
無意識のうちに、記憶に残るのがスクライブビデオの特徴とも言えます。
操作マニュアル
複雑な操作などをシンプルに順を追って伝えることが可能です。
手描きの描写により、難しいものを簡単に思わせるといった効果もあります。
ホワイトボードアニメーションとスクライブビデオの違い
アナログ手法、デジタル手法をご紹介しましたが、ここまでがホワイトボードアニメーションと一般的に呼ばれています。
そして、これをさらに進化・発展させものの総称を、スクライブビデオと呼んでいます。
具体的には、実写、CGと融合させたもの、そしてVRやホログラムといった次世代映像も融合させたものです。
このように、ホワイトボード上に描いたアニメーションの枠を超えた、次世代アニメーションとしてスクライブビデオが誕生しました。
テクニカル
ハイレベルな手法「テクニカル」は、実写やGC映像など組み合わせ進歩させた映像です。
これまで見たことないような、映像が作ることができます。
好きな画像や動画、自分の作品、など組み合わせは自由自在、それぞれの映像を組み合わせれば無限の可能性が広がります。
実写との融合
CGとの融合
テクニカルの主な利用シーン
イメージビデオ
実写と手描きの描写を融合させて、イメージビデオを作成すれば目を惹き印象に残るでしょう。温かみがある手描きの力を取り入れれば、イメージアップにも繋がります。
企業CM
通常のCMの長さ15秒の短時間映像でも最初から最後まで見てもらうのは大変です。
スクライプビデオを取り入れれば、不思議な映像に目を奪われ、最後まで見てもらい印象に残りやすい映像となるでしょう。
映画
CGが全盛の時代となった現代では、どんなに迫力のある映像を見せても人々の目を奪うことは困難です。スクライブビデオの描写をCGと融合させれば、これまでなかった斬新な映像を作成することが可能です。映画のワンシーンに取り入れて、プロモーションビデオなどにも使えば、映画の興行収益アップに繋がるでしょう。
さらなる進化へ向けて
スクライブビデオはまだまだ進化し続けます。
私たちは、ホログラムやVRとの融合も研究して、これまでない映像を届けて行きます。
日本では普及しない理由
このようにアナログ手法から始まって、主流となったデジタル手法もアメリカでは人気となっているのに、なぜ日本ではあまり知られていないのでしょうか?
理由としては大きく2つあります。
作成できるクリエーターがほとんどいない
アメリカでは大人気で、クリエイターも増えているにも関わらず、日本では作成できるクリエイターがほとんどいません。
あまり知られてないため、作成しようとする人もまだ少ないといったことも挙げられます。
アナログ手法は作成しているクリエーターは稀に見られますが、デジタル手法を作成しているクリエイターは現状あまり見られません。
業者に依頼すると、高額となる
現在日本で作成できる業者が数社のみとなっています。その数少ない業者に依頼しなければならないため、高額な制作費となっているのも理由の一つとなっています。
デジタル手法に関しては、1分間の動画作成で20〜30万となっているため、一部の企業以外は手を出しにくくなっています。
スクライブビデオの効果
WEB全盛の時代となった昨今では、デザイン性に優れたコンテンツで、インパクトを与えることが難しくなりました。
動画が効果的と言えども、普通の動画を作成しても最後まで見てもらうことも難しなっています。
いくら、シナリオが良く、有名なタレントを起用しても費用対効果を得ることができません。
結果、費用や制作時間だけかかって、効果が得られないコンテンツを作成することとなってしまいます。
それでは、効果的で他店舗と差別化するコンテンツとはどのようなものでしょうか?
目を引き、最新の手法を取り入れ、時間をかけずに手軽に作成でき、子供の頃見たような続きを見たくなるような動画が求められています。
そして印象に残り、説明もわかりやすいもの、
それを全て兼ね揃えているのが、『スクライブビデオ』なのです。
スクライブビデオの3つの心理学的効果
心理学者リチャード・ワイズマン氏が行った実験に、出演者が語りかける動画とスクライブビデオの動画を比較測定したものがあります。
この実験では、視聴後に動画の内容について質問した際の正答率が、スクライブビデオのほうが15%も上回るという結果になったようです。
その心理学的効果は大きく3つに分けられます。
動くものを目で追う本能
動物は敵から身を守るため、獲物を捕獲するため、動くものを目で追う本能があります。
目で追って見ることにより、描いている部分に集中できます。
それによって内容を理解しやすいといわれています。
自然と想像して脳を刺激
人間は描いている途中でも、何を描くか想像する力があります。
例えば、円を描いている途中でストップをかけると、頭の中では自然と円を思い描くようになっています。
頭の中で想像して描くことによって脳を刺激し、印象に残りやすくなります。
手作り感による親しみやすさ
手作り感による親しみやすさや暖かさ、わかりやすい説明により安心感が得られるのがスクライブビデオの特徴です。
それによって誠意や想いが伝わり、共感してもらいやすくなります。
ものが溢れていて差別化しにくい現代においては、購買促進への後押しとして安心感や共感が必須となります。
スクライブビデオの将来像
スクライブビデオは進化し続けます。
アナログから始まって、現在はデジタル全盛となり、当協会では実写やCGも取り入れはじめています。
VRとの融合も研究中なので、近いうちに講座も開設できるようになります。
そして、将来的にはホログラムも視野に入れています。
私たちは、このように最新技術を取り入れながら、「手描きの力」も生かした作品を追求し続けます。
そして、スクライブビデオアーティストと共に、日本にスクライブビデオを広めたいと考えております。
「手描きの力」スクライブビデオで、人々に笑顔と感動を届けます!